【猫ブリーダーの雑記】トイレの歴史から我が家の猫砂遍歴まで

皆さんこんにちは、キャットハウスたんたんです。
今日は猫の「トイレ」について書いてみようと思います。といっても、私はまだ駆け出しのブリーダーですので、猫のトイレの正しい選び方や最新情報といったものは、ぜひ諸先輩方の素晴らしい文献や専門サイトをご参考にされてください。

人間と猫の付き合いはトイレより長い

世界最古の水洗トイレは、古代インダス文明(紀元前2600~1800年頃)に存在したという説があります。一方、人が猫を飼い始めたのは紀元前7500年頃のキプロスの遺跡からその痕跡が見つかっているそうです。

つまり、猫はトイレが誕生する遥か以前から人間の生活に寄り添っていたということですね。
日本においても、古くは平安時代の文献に猫の記述があり、こちらもトイレ文化の形成よりも前に猫と人の関係が始まっていたとされているそうです。

各国の猫トイレ事情

一口に猫のトイレと言っても、その本体の形状や構造はもちろん、使用する猫砂にもさまざまなバリエーションがあります。
猫砂については、国や地域によっても特徴が異なります。

  • 日本:鉱物・紙・おから・木など素材が非常に多様、消臭・抗菌といった機能性や、粒の大きさ・形状など、猫の好みや飼い主のこだわりに合わせた繊細な製品が多い
  • アメリカ:とにかく大容量で安価な鉱物系(ベントナイト)が主流、多頭飼育が一般的なお国柄か、コストパフォーマンスを重視する傾向が見られる
  • ヨーロッパ:環境意識の高さを反映してか、植物由来(木質ペレットなど)で、使用後は堆肥にできるようなサステナブルな製品が人気

同じ猫のトイレでも、文化の違いが見えて面白いものです。

試行錯誤の連続、当店の猫トイレ環境の変遷

では、当店におけるトイレ環境の変遷について少しご紹介します。

第一期:鉱物系(砂)の時代

ブリーダーを始めて間もない頃、2~3頭の猫と暮らしていた時期は、ごく一般的な鉱物系の猫砂を使っていました。
固まり具合も良く、消臭力も高い。何よりペットショップやホームセンターなど、どこでも手に入り選択肢が多いのが魅力です。
コストパフォーマンスと清掃の容易さから非常に優秀な選択肢だと感じていましたが、猫の数が増えるにつれて、砂の消費量と廃棄するゴミの量が膨大になり、コスト的にも環境的にも負担が大きくなったため、次の素材へ移行することにしました。

余談ですが、我が家の猫たちは野生を忘れてしまったようで、用を足した後に砂をかけません。
そのため、便を囲って消臭するという砂の利点が生かせなくなったのも辞めた一因です。

第二期:紙製の時代

次に取り入れたのが、トイレに流せる点が魅力の紙製の猫砂です。
使用済みの砂をそのままトイレに流せるのは、ゴミの量を減らす上で画期的でした。コストパフォーマンスも悪くありません。
しかし、「臭い」の点で致命的でした。吸収力はあっても、アンモニア臭を抑える力が弱く、特に頭数が増えると常にトイレ周りの臭いが気になる状態に。結果、掃除の頻度が格段に増えてしまい、手間がかかりすぎるため使用を中止しました。

第三期:木製ペレット(針葉樹)の時代

システムトイレと組み合わせて使い始めたのが、木製のペレットです。
ペットショップでよく見かける、針葉樹を原料としたタイプで、これは非常に優秀でした。システムトイレの下段に敷いたシートにオシッコが吸収され、また針葉樹特有の香りで臭いがかなり軽減されます。少量であればペレットを便ごとトイレに流せるため、日々の掃除も格段に楽になりました。

第四期:木製ペレット(広葉樹)の時代【現在】

「針葉樹ペレットで決まりか?」と思っていましたが、ある問題が起きました。一部の猫にアレルギー症状が見られたのです。どうやら、針葉樹に含まれるアレルゲンが原因のようでした。
そこで現在は、アレルギーのリスクが低いとされる広葉樹を原料とした木製ペレットに切り替えています。針葉樹のものと比べると、独特の木の香りは控えめですが、消臭力や使い勝手は遜色ありません。
唯一の難点は、扱っているお店が少なく、入手しづらいこと。しかし、大袋で購入すればコストパフォーマンスはかなり優秀で、何より猫たちの健康を考えると、今のところこれがベストな選択だと考えています。

以上が、我が家の猫トイレを巡る長い旅の記録です。
これからも、猫たちにとって何が一番快適なのかを常に考え、学び、試行錯誤を続けていきたいと思っています。皆さんの愛猫のトイレ選びの、何かのヒントになれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。